「腹持ちが良い」=タンパク質が足りている証拠!
プロテイン・レバレッジ仮説というものがある。
タンパク質の摂取が栄養素全体の食事摂取行動を調整するというもの。
簡単に言うと「摂取したタンパク質の量が十分だと腹持ちが良い」というものだ。
人間を含む多くの動物は必要なタンパク質量を摂取するまで食事を続けるという仮説だ。
例えば、「お腹がすいたなぁ~」と思ってクッキーやチョコレートを食べるとする。
しかし糖質がメインの食事をしても、タンパク質が不足しているので満腹感が得ずらくなる。
逆に食事中のタンパク質の量が多くなると、その他の栄養素である糖質と脂質の摂取量が低下するということだ。
タンパク質を積極的に摂取することは、1日の総摂取カロリーを制限できる。これはダイエットをしている人にとって素晴らしいことだ。
ちなみにその因子として注目されているのは肝臓から分泌されるFGF21(fibroblast growth factor21:線維芽細胞増殖因子21)が考えられている。
マウスの研究でFGF21分泌が高くなった状態だと選択的にタンパク質を多く摂取することが報告されている。まだまだ研究途上であるが注目したい。